中学2年生の数学は三角形の合同条件を使った証明問題に取り組んでいます。
これまで学習してきた計算問題、文章問題とはまた違った傾向の問題となります。

塾生のR君は文章問題を前にして何を書いたらいいのか分からず、まったく手がつきません。

なぜなら、証明問題は自分で文章を組み立てて、仮定から結論を導き出さなければいけないからです。
まるで国語の作文のように感じて尻込みしてしまっているのでしょう。

私が説明している証明問題を解く手順は以下の通りです。
1.問題文で与えられている「仮定」を見つけてとにかく書く。
2.仮定だけでは足りない、合同条件に必要な辺や角を見つけ出す。
3.見つけた等しい辺や角を式で表す。
4.以上の内容から対応した合同条件を書いて結論へと導く。

問題文から仮定を書き出すのはそれほど難しいことではありません。
しかし、問題で与えられている図の中から等しい辺や角を見つけ出すのに少し苦労してしまいます。
そのためには平行線の対頂角・同位角・錯角の関係を使います。

結論を書くためには3つの合同条件を言えることが必須です。
・3組に辺がそれぞれ等しい
・2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい
・1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい
これは丸暗記で大丈夫です。

証明問題は中学3年生以降も頻出する重要な問題です。
まずは文章を書く力を養う。
多少意味が繋がらなくても構わないのでとにかく書きだしてみることが大切です。