塾生である中学生2年生のSさんから「効率の良い勉強方法がわかりません。」と相談を受けました。
定期テストの際は一か月前から毎日勉強をしているのにテストの点数に結びつかなくて困っている様子でした。
では効率の良い勉強方法とはいったいどういうことでしょうか。
今回は数学についてです。
数学というと計算問題が中心の科目であるという認識が強いです。
ではスピードや正確さなどの計算能力を上げるためにはどうしたらよいのでしょうか。
一つは”暗算力”です。
例えば文字式の計算
・3(2x+3y)-2(5x-4y)という問題があったとします。
手順
1.まず分配法則を使い、かっこを展開することです。
=6x+9y-10x+8y
この時、後ろのかっこの展開するときに-2をそれぞれにかけますから符号の違いに気を付けましょう。
2.同類項をまとめて計算します。
=6x-10x-9y+8y
のように計算をします。
答.-4x-2y となります。
ここで手順1についてはどのお子さまもほぼ同じように展開の途中式を書くと思います。
ですが計算の得意な子は手順2の途中式を書かずに答えを導き出します。
もちろん正確に問題を解くうえでは手順2の途中式を書くことは大切です。
ここで暗算力が関係してきます。
コツ.手順2で行っていることを頭の中で計算することができれば、途中式を書く手間を省くことが出来ます。
書いて計算している内容は文字の係数の足し算引き算ですから、
頭の中で(6-10)と(-10+8)を計算することはそれほど難しくはありません。
実際に中学1年生で正負の数の計算を学習しているのでプラスマイナスを含めた数の計算をすることは実はできるのです。
要はそこに2種類の文字(xとy)が含まれているために頭の中で整理することが難しいのでしょう。
計算問題は数をこなしていくことが成長への必要なことであるとよく言われます。
そこで、ただ黙々と数をこなしていくだけではなく計算のやり方を工夫することが求められます。
何しろ数学のテストに関してはスピードを求められるケースが多いのでいかに手間を省くことができるかが重要なのです。
数学が苦手なお子さまはぜひ参考にしてみてください。