勉強が苦手なお子さまは総じて勉強が嫌いです。
それは当たり前のことで、自分の思うように出来ないことに対して好きになれというほうが無理があります。

それでも学生は勉強することが本業です。
お子さまもそのことは分かっているけれど、どうしてもやる気になれない。
もどかしい気持ちでしょう。

勉強が嫌いなお子さまは「なぜ勉強しないといけないのか」という不毛な悩みに捕らわれてしまい、負のループに入ってしまいます。
ここから抜け出すことは自分の力ではなかなか難しいです。

ではどうしたらよいのでしょうか。
身もふたもない結論を言ってしまえば、”勉強を好きになること”です。

「そんなことは分かってるよ」、そういう返事をしたくなるでしょう。
私自身、そのことが難しいということは承知しています。

ただ、少なくとも小中高と勉強は必然的にすることになります。
この貴重な十代の生活を実のあるものにしたいわけです。

ある日突然勉強が好きになる、ということはあり得ません。
小さな積み重ねを続けた結果、”好き”という気持ちが芽生えるのです。

ここで、お子様のみなさんに実感の湧く話をします。
あなたの好きな子のことを想像してみてください。

”好きなその子のことをもっと知りたいと思いますか?”
-好きなのだから当たり前でしょ。

”なぜその子が好きなのですか?”
-その子と一緒にいると楽しいから。

”なぜその子と一緒にいると楽しいのですか?”
-気が合い、同じ趣味を持っていて話が盛り上がるから。

”なぜその子と気が合うと思いますか?”
-自分と同じ気持ちを持っているから。

まるで禅問答のようなことをしました。
ただ、おそらく質問に対してはこのような返事が返ってくると思います。
つまり、好きなことにも理由(原因)があるのです。
それは”親近感”です。

相手に対して自分と近いものを感じる。
例えば相手が悩み事を打ち明けてきたら自分のことのように感じることが出来るはずです。

長い話をしてしまいましたが、結論は”勉強を自分のこととして考えよう”ということです。

勉強が嫌いなお子さまはテストの結果に無関心です。
テストの点数が悪くても落ち込むことがありません。
それは勉強を自分の身近なこととして考えていない証拠です。

親御様のお子さまへ勉強をさせたいという思いは強いです。
ですが、どうやって勉強をする気にさせたらよいか分からない。

そこで塾講師の出番というわけです。
はっきりと断言しますが、私は勉強が好きです。(もちろん苦手な教科はあります)
自分が好きな勉強をお子さまにも好きになってほしい。
勉強は本当は楽しいことだということを伝えたい。
そのために日々、子どもたちと接しながら考えています。