入塾当初は数学への苦手意識からか、あまり勉強に身が入っていなかった中学2年生のC君についてです。

彼には憧れの先輩がいました。
その先輩は数学が得意で、C君も先輩に追いつきたい一心で勉強に励んでいました。

このことがきっかけで彼の中で数学への意欲が高まり今では積極的に課題をこなす等、一生懸命頑張っています。
私から見ても彼の成長は目を見張るものでした。
そして本人の口から「数学の問題を解くことが楽しい!」と聞けたときはとても嬉しかったです。

このC君にとっての先輩のように目標となることが具体的にあるお子さまは成長が早いです。
勉強へのやる気を出すには明確な目標を持つことが一番ですから、先輩の存在はC君にとって良いきっかけとなりました。

勉強嫌いのお子さまに共通していることは「なぜ勉強をしないといけないのか分からない」という点です。
ただ漠然と「勉強しないといけない」では続かないことは仕方のないことでしょう。

かく言う私も学生時代は目標となる友人がいました。
「この人に勝ちたい!」その一心で勉強に励んだことは今でも覚えています。

目標とする内容は人それぞれ違ってよいと思います。
大事なのはあまり背伸びをせず、手の届く範囲の目標を設定することです。
小さな目標でも達成した時の喜びは今後の勉強へのやる気につながるでしょう。