小学校5・6年生の算数において、分数の足し算引き算・かけ算割り算を学習します。
5年生の時点で足し算引き算の考え方(通分・約分の意味)を理解していても、6年生でかけ算割り算を学習した影響で足し算引き算の計算方法を忘れてしまうお子さまがいます。
今一度、計算方法の仕組みの違いを考えてみましょう。
足し算引き算において通分・約分が必要な理由は以下の図を見てください。
異分母の分数を足すときに分母の2と3を足してはいけません。
それは2分の1と3分の1では意味が違うからです。
2分の1は”全体を2つに分けたうちの1つ”、3分の1は”3つに分けたうちの1つ”だからです。
ですので、通分することで2分の1⇒6分の3、3分の1⇒6分の3
このように6つに分ける必要が出てきます。
それぞれの分数を6つに分けることが出来ればあとは分子の数をそのまま足してあげれば6分の5という答えが出てくるわけです。
以上の分数の計算以外にも算数の計算方法は必ず理由があります。
算数が好きなお子さま、得意なお子さまはこの計算方法の理由までしっかりと理解できています。
学校の授業で計算方法を教わっただけで終わらすのではなく、なぜその計算方法になるのか?を考える力を養いたいところです。