塾生S君の先日の授業でのことです。
テスト対策で数学の文字と式の計算をしていました。
数学が苦手なS君は最初は、足し算・引き算とかけ算・割り算の解き方の違いが解りませんでした。
足し算引き算は正負の数の計算であり、(例えば 4+-7=-3)
かけ算・割り算は正負の符号がかけることによって変わります。(例えば+×-=-となります。)
やり方だけをただ漠然と覚えたままだと思わぬミスをしてしまいます。
またそこに四則演算が混じってくるのですから、頭がこんがらがってしまうのはよくわかります。
そこでテキストではなく、問題を作って解いてもらいました。
-4 + 7
-4 – 7
-4 × 7
-4 ÷ 7・・・
とこのように、似た数字で計算方法を変えることによって計算結果がどう変わるかを本人に気づいてもらうのです。
最初こそ苦労していたS君ですが、ある時をきっかけに「わかった!」とひらめきました。
そこからはすらすらと問題が解けるようになりました。
本人もその気づきによって苦手意識が無くなったのか、進んで問題を解き始めたのです。
教えている側としてはこの「わかった!」と気づいてもらったときが何よりも嬉しいです。
勉強が苦手なお子様程、問題を解くことが嫌なものです。
そんな中でも少しずつ、確実に理解していくことが苦手意識を無くすための近道なのです。